映画 マネーボール 感想

【野球に人生を掲げた人間のお話】

今回はブラッドピット主演の映画「マネーボール」を視聴しました。

 

【あらすじ】

野球の大リーグ、メジャーにおいて最下位をとり続けてきたチーム「アスレチックス」が優勝を目指してゆくという物語。

実話をもとにしたドキュメンタリー映画です。

主人公はスカウトに勧められ、選手になるも結果を残せず、スカウトマンとして球界に残った男です。

統計学を学んだ補佐と一緒に、ロジカルにチームを作成し、優勝を狙っていきます。

 

【感想】

野球という題材をもとにして、ここまでシンプルかつ冷静にストーリーが進んでゆくということにまずは驚きました。

通常の映画であれば、自分のチームが連勝していく間に主人公がチームに介入し、みんなで成功を喝采する熱血ストーリーのようになっていたと思います。

 

勝てるかどうかわからない状態で、主人公はチームメンバーにアドバイスをし、試合の最中は一切関与しないというスタンスを取り、連勝ではなく優勝だけが自分の悲願だという思いを貫き通します。

連勝してからもどこか先行き不透明な感じが漂っているのもリアルでよかったです。

始めは一切選手に関与しないスタンスだった主人公が、コーチを担う場面はよかったです。

主人公の娘さんもいい味出していましたね。

 

また、主人公らによる新しいチーム作成方法により、今まで既得権益にすがっていたお偉い方が利益をこうむれなくなり反発を起こす=新しいことをする連中は反発を食らうというのはこの世の中の真理だと思います。

 

昨今のYoutuberに対する評価の変遷がそれを表しているように感じました。